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三島市の小児科・アレルギー科 瀬川小児科・アレルギー科医院

学会・研究会報告

新しい医療を目指して 学会・研究会報告

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新しい医療との出会いを求めて、学会報告、研究会報告、講習会報告、セミナー報告

皮膚バリアー2018―ヒルドイドの適正使用を目指して―に参加して
①基剤:特性を知って選ぶ
②経皮感作とアレルギーマーチの最新の話題
③発汗機能に着目した保湿剤による乾燥性皮膚疾患治療
④患者目線から見たヒルドイドの必要性
⑤ヒルドイドの適正使用について
の講演を聴く機会を得ました。保湿剤の必要性・重要性を再認識した研究会となりました。
 
第8回乳幼児学校保健研修会に参加して
①乳幼児に必要な栄養~最近の問題点(帝京平成大学 健康メデイカル学部/児玉 浩子)
②離乳食の進め方~保護者への支援も含めて(相模女子大学 栄養科学部/堤 ちはる)
③離乳食の進め方~小児科医の立場から(さかいたけお赤ちゃんこどもクリニック/堺 武男)
④離乳食を食べない子への指導(東洋大学 ライフデザイン学部/太田百合子) 
⑤子どもの嚥下機能の発達と食べさせ方(昭和大学 歯学部 スペシャルニーズ口腔医学講座/弘中 祥司)
の講演を聴くことができました。
楽しい研究会であっという間に一日が過ぎてしましました。大切なのは、食はやはり強制ではなく楽しみであること、楽しく食べることがトップに来なければいけません。離乳食を食べない子への指導では月齢別に解決策を提示してもらいました。昭和大学歯学部の弘中先生の話は、現在の都会の子供たちの虫歯は激減していて、今後は、小児の口腔機能の理解が必要とのことでした。
今後の臨床に活かしたいと思います。
 
第1回臨床アレルギー講習会に参加して
平成30年9月2日第1回臨床アレルギー講習会が「多職種で取り組むアレルギー診療」の主題の元に東京で開かれました。
①鼻アレルギー
②皮膚アレルギー
③喘息(成人・小児)
④眼アレルギー
⑤食物アレルギーとアナフィラキシーの5つの パートから成り立っています。
今回の特徴は5パートが講義と実技指導(動画)の二つで構成されています。 鼻アレルギーの下鼻甲介から中鼻甲介の動画、気管支喘息の吸入の仕方、眼アレルギーの結膜の所見の動画 が参考になりました。総合討論では、東京会場、名古屋会場、大阪会場、博多会場、仙台会場を結んで討論 を行いこのダイナミックさに圧倒されました。今後の臨床に活かしたいと思います。
 
第12回相模原臨床アレルギーセミナーに参加して
平成30年8月3日~8月5日、第12回相模原臨床アレルギーセミナーがパシフィコ横浜にて3日間開かれました。 一日目の8月3日は成人臨床アレルギー学、8月4日アレルゲン・アレルギー検査・免疫療法、8月5日小児臨床アレルギー学と朝から夕方まで3日間アレルギー疾患全体を勉強する機会を得ました。
この3日間の講師はトップランナーばかりで、小児から成人までのアレルギーの新しい知識を確認する機会となりました。
アレルギーの進歩は素晴らしく疾患を理解する多くの機会と接触することができました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第67回日本アレルギー学会学術大会に参加して
2018年6月22日~6月24日、千葉県の幕張メッセで千葉大学の岡本美孝先生の会頭により第67回日本アレルギー学会学術大会が開催されました。天気も良く食物アレルギーを中心にシンポジウム、教育講演、演題発表等に三日間参加することができました。
食物アレルギーは進歩が著しいですが、安全に食物を食べていくことが、経口負荷試験を含め模索されています。
しかし、現状ではリスクが0になることはなく、アナフィラキシーを含め症状が出た時の対応をしっかりとっていくことが必要です。
教育講演の矢上晶子先生の「接触性皮膚炎の知っておきたい日常診療のポイント」では、接触性皮膚炎をおこす物質についての講演がありました。
日常診療では、皮膚炎を解決するために模索することが多いのですが、大いに納得することが多くありました。
学会三日間は臨床を解明する場面と多く遭遇する場面があり、今後の臨床に活かしたいと思います。
第53回日本アレルギー学会専門医教育セミナーに参加して
平成30年6月24日幕張メッセで第53回日本アレルギー学会専門医教育セミナーが開かれました。内容は4つの講義より成り立っています。
①免疫学・アレルギー学の基礎:国立成育医療センターの森田先生の自然免疫、獲得免疫、Ⅱ型リンパ球のトピックの話
②蕁麻疹・アトピー性皮膚炎の治療 薬が効かないと言われた時の対応:関西医科大学の神戸先生の実臨床からの鋭いポイントを示す話
③成人喘息の診断と関連疾患の管理:京都大学の松本先生の出たばかりの気管支喘息ガイドラインを基本とした新しい診断・管理の話
④小児期食物アレルギーの診断・管理:国立相模原病院の佐藤先生食物アレルギーのデータに基づいた話の講演がありました。
RSV JAPAN Global Experts’Meeting 2018 「 RSウイルス感染症最新の話題」に参加して
2018年6月16日、品川にて「RSV JAPAN Global Experts’Meeting 2018 RSウイルス感染症最新の話題」が開かれ参加することができました。
RSウイルス感染症は、冬の呼吸器疾患として入院が必要となる代表的な疾患で以前は流行のピークが12~1月でしたが、ここ数年間流行のピークが徐々に夏に近づきピークが8~9月となり、重症化が予想される心疾患を持つ児などのRSウイルス感染症に対する予防対策(パリビズマブの投与)が7月から始まる地域も出てきました。
解析したところの報告をみると、RSウイルスは低温、多湿時だけではなく、高温、多湿の時も流行するとのことでした。
第121日本小児科学会学術集会に参加して
平成30年4月20~22日、第121回日本小児科学会学術集会が会頭:廣瀬 伸一先生(福岡大学医学部小児科教授)により福岡市の福岡国際会議場にて開催されました。学会はとにかく盛況で6,600人の方が参加したとのことでした。
4月21日の特別講演はムツゴロ作家の畑 正憲先生の「愛と絆のホルモン(スキンシップの重要性について)」を聞く機会を得ました。
ムツゴロ先生は生まれが福岡市とのことでした。ムツゴロ先生から動物とのスキンシップの素晴らしい話を多く聞くことが出来ました。
その話の中で千葉県の60kgのセントバーナードの飼い主が妊娠したために獣医さんより犬よりの感染症をなくすためにセントバーナードを触らないように指導を受けました。
その後セントバーナードを触らないようにしたら、セントバーナードが多くの人を噛みつくようになり止まらなくなってしまいました。
そこで、獣医さんよりムツゴロ先生にそのセントバーナードを引き取ってほしいとの話がきました。
いよいよムツゴロ先生に檻に入れられた大きなセントバーナードがやって来ました。ムツゴロ先生自分が人間ではなく犬だと思って周りの人の静止を振り切って、高ばいのハイハイをして檻の中にはいっていきました。そのセントバーナードは噛みつくどころかムツゴロ先生のほっぺをぺろっとなめてくれました。
ムツゴロ先生セントバーナードの首に手を廻して「おまえ寂しかったんだよな」と言いました。
このような動物との絆の話を多く聞き座長先生は涙してしまい、素晴らしい講演となりました。楽しく小児科学を勉強することができ、今後の臨床に活かせたらと思います。
第18回食物アレルギー研究会に参加して
平成30年2月18日、第18回食物アレルギー研究会がパシフィコ横浜にて会長:都立小児総合医療センターアレルギー科部長赤澤晃先生にて開催されました。
医師だけではなく、行政、栄養士、看護師、保育園、幼稚園、学校関係者、アレルギー児を守る母の会など多職種の方々が参加する研究会で、一日食物アレルギーを考える日となりました。
午前中は「学校・保育所などでの食物アレルギー対応研修はどこまで進んでいるのか」という題目の下に調布市の事故後の行政からの対策、保育士養成課程での食物アレルギーの取り組み、教育するためのツールの紹介などが発表されました。
午後の一般演題が終わった後の特別プログラムの中の「食物アレルギーの経口免疫療法の課題について」は、どのようにして安全性を担保していくかについては医療サイドには多くの課題があるとの報告がありました。
最後にアレルギーを考える母の会の母親より医療サイドに免疫療法での安全に進めていく必要性について強い希望がありました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第7回日本小児科医会乳幼児学校保健研修会に参加して
平成30年2月11日、第7回日本小児科医会乳幼児学校保健研修会が東京大手町にて開かれました。
「児童生徒の生活習慣病予防について考える」ということで一日参加することが出来ました。
「現代の子どもの身体の実態」和洋女子大学 杉浦令子先生の講演では、2000年を基準に2017年までのデータをもとに小児の体格についての報告があり、現在は肥満よりも痩身が増加し問題となっているとのことでした。
「小児肥満症・小児メタボリックシンドロームの概念、病態、診断基準」について東京家政学院大学 原光彦先生の講演の中で2002年の小児肥満症の判定基準が2017年小児肥満症ガイドラインにより一部改訂され臍部周囲長が成人病のリスクと結びついているとのことでした。
「家族制高コレステロール血症―小児科領域でのアプローチ」国立循環器病研究センター 斯波真理子先生の講演では総コレステロールとLDLコレステロールの測定が重要とのことでした。
午後は福井県高岡市、福岡市の小児生活習慣病検診の取り組みについての発表があり、いくつかの問題が指摘されました。
大いに勉強になり今後の臨床に活かしていきたいと思います。
第12回子どもの食育を考えるフォーラム~授乳・離乳~に参加して
2018年1月20日、第12回子どもの食育を考えるフォーラム~授乳・離乳~が帝京平成大学沖永記念ホールで開かれました。
第一回から休まず参加している研究会ですが、今回は参加数が700人と最大となりました。
「第一部 新しい授乳・離乳の支援」について話があり、楠田班で2019年に新しい授乳・離乳の支援ガイド作成の検討が現在進められていてその一部を聞くことができました。
「第二部 乳児期の食を支える機能」では昭和大学の弘中先生の笑いを伴いながら嚥下などの画像を多く見せて頂き、嚥下機能について理解が進みました。
「第三部乳幼児期の食の安全」ではイオン飲料水多飲によるビタミンB1欠損症、イオン飲料の大部分にB1が入っていないとのことでビタミンB1欠損症に注意が必要です。
海老沢先生の食物アレルギーと離乳食の講演では現在の最新の考え方に触れることができました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第4回総合アレルギー講習会~Total Allergistをめざして~に参加して
日本アレルギー学会主催で2017年12月16日・17日に横浜のパシフィコ横浜で第4回総合アレルギー講習会~Total Allergistをめざして~が開かれ2日間参加することができました。
講義と実習の二つがあり各科に精通した総合アレルギー診療医を目指す講習会です。
実習は吸入指導を受けましたが、各種の吸入器、うまく吸入するための新しいデバイスについて実習することが出来ました。
この講習会では、耳鼻咽喉科、眼科、皮膚科、小児科等のトップランナーの先生方の講演を聞くことができ、特に接触性皮膚炎の日本医科大学の藤本和久先生の講演では経験のない多くの画像をみることができ臨床に大いに役立つと思われました。
第42回東日本小児科学会に参加して
第42回東日本小児科学会が11月23日(木曜日)東京お茶の水で開かれました。
会長は杏林大学医学部小児科教授、楊國昌先生で「こどもを守り、子どもを育てる」というスローガンで朝8時30分から17時10分まで開催され一日参加することができました。
虐待を見逃さない外来診療、下痢と血便の診方-増えている子どもの炎症性腸疾患では下痢の治療特に浸透圧性の下痢について絶食療法が有効な話がありました。
寄生虫感染症の現状とその対策・予防法、ロタウイルスワクチンについては主に5価のロタウイルスワクチンの効果について話がありました。
特にロタワクチンの飲ませ方の動画は参考になりました。
熱性痙攣、けいれん重積の最近の知識ではガイドラインを中心に話があり、痙攣がながびく不利益について説明がありました。
有効な一日となり今後の臨床に活かしたいと思います。
第54回日本小児アレルギー学会学術大会に参加して
平成29年11月18 日(土)、19 日(日)第54回日本小児アレルギー学会学術大会、会長:吉原 重美先生(獨協医科大学医学部小児科学)にて宇都宮市にて開催され、二日間天気も良く参加することが出来ました。今回の学会期間中に小児気管支喘息のガイドラインが5年ぶりに改定されました。
いままで2歳以下を乳児喘息として扱っていた部分がなくなり5歳以下の乳幼児喘息として一括りに扱われるようになったのが大きな変更点とおもわれます。
乳幼児喘息の診断では、喘鳴に対し気管支拡張剤の反応性をみることが以前より前面に出てきて重要視されています。
現在では喘息治療にはガイドラインはかかせないものとなっています。
今回、学会に参加して食物アレルギー負荷試験では安全に施行するために、接種間隔、加熱牛乳など貴重な知見を得ることができ、今後の臨床に活かしたいと思います。
第72回東海小児アレルギー懇話会に参加して
平成29年10月28日第72回東海小児アレルギー懇話会が浜松で開かれ参加しました。一般演題が7つと特別講演として千葉大学小児病態学教授の下条直樹先生の講演を聞くことが出来ました。「生後早期からスキンケアを行った新生児8例における1歳時の皮膚病変有病率と抗原感作率の検討」を発表した一宮西病院小児科の杉山剛先生の話はタッチケアの資格取得時の講義で聞いた時の先生で当時は山梨大学に籍が有り親しみを持って聞くことができました。新生時期から頭のシャンプーと身体を洗う泡ソープを使い分けることにより、その後の湿疹病変を減少することが出来るとの発表でした。特別講演の下条先生の「細菌叢とアレルギー」の特別講演は皮膚の細菌叢と腸管の細菌叢の話で大変勉強になりました。プロバイオティクスで現在効果が認められているのは、アトピー性皮膚炎だけでラクトバチルスG9では使い方によりアトピー性皮膚炎の発症が抑えられ、症状がかるくなるとのことでした。下条先生の研究に対する情熱には圧倒されました。
第3回小児救急研修会に参加して
平成29年9月2日第3回小児救急研修会(日本小児科医会)が東京で開かれ一日参加しました。緊急対応を要する児の初期診療と一次救命処置では第一印象、一次評価、二次評価から対応について講義を受け対応を学びました。「傷害予防に取り組むー変えられるものを見つけ、変えられるものを変えるー」、緑園こどもクリニックの山中龍宏先生の話には感銘を受けました。傷害が起こった時の情報を「変えたいもの」「変えられないもの」「変えられるもの」の3つに分け、変えられるものをみつける必要があり、予防とは変えられるものを見つけ「変えられるものを変えていく」とのことです。事故があった時の背景の対応について考えさせられました。
第52回日本アレルギー学会専門医教育セミナーに参加して
平成29年8月20日東京で第52回日本アレルギー学会専門医教育セミナーが開かれました。
内容は7つの講義より成り立っています。①アレルギー疾患の発生機序とその制御②アレルギーが関与する眼疾患③難治性蕁麻疹の治療戦略④関節リウマチ診療におけるトピックス⑤アレルギー性鼻炎・花粉症⑥成人気管支喘息の講義がありました。⑦新生児・乳児消化管アレルギーの病因・病態と予後については、静岡県立こども病院の木村先生の講義を聴くことが出来ました。木村先生が長い間研究してきた自前のデータがほとんどで立派な研究結果だと思います。新生児・乳児消化管アレルギーの原因はミルクがほとんどですがまれに母乳、豆乳が原因になるとのことです。病態はリンパ球が主役ですが、即時型のアレルギー反応の形態をとるのが特徴的です。一歳で56.3%、2歳で87.5%、3歳で96.9%がミルク摂取可能となるとの事です。ミルクの解除には負荷試験後が必要と考えます。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第14回MostGraph臨床研究会に参加して
平成29年8月5日、東京にて第14回MostGraph臨床研究会が東北大学の黒澤一先生により開かれました。一般演題が6題、MostGraphを使った実習、静岡県立総合病院の白井先生の「スライドによる主な臨床データの解析」、症例検討4題、特別講演として東北大学の黒澤先生による「MostGraphの基礎と臨床~結果の活かし方」と盛り沢山の研究会でした。MostGraphは咳嗽、気管支喘息の診断・治療に欠かせない存在ですが、今回アップデートすることが出来ました。今後の臨床に活かしたいと思います。
第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会に参加して
平成29年7月22日〜7月23日、会長、滋賀県立小児保健センター楠隆先生により第34回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が滋賀県大津市にて開かれ琵琶湖の湖畔の県民交流センターで2日間勉強することが出来ました。気管支喘息のガイドラインが本年11月に改定されますが、その改定前の直前情報を住友病院小児科 井上壽茂先生の講演より入手することが出来ました。改定後は2歳未満の乳児喘息がなくなり5歳以下を乳幼児喘息として一括して治療を行うこと、小児喘息が成人まで続いた場合の思春期喘息を移行期の医療として書き加えたこと、発作という表現がなくなり急性増悪となること、発作時のβ2刺激薬が0.2mlから0.3mlと増量すること、吸入ステロイドではサロメテロール/フルチカゾン配合剤の立ち位置が明確になったこと等これは一部ですが臨床に耐えられるようなガイドラインを目指しているとの事でした。その他、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎等多くの知見と出会うことが出来ました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第19回「子どもの心」後期研修会に参加して
第19回「子どもの心」後期研修会が東京の新宿で平成29年7月16・17日開催され二日間参加しました。神奈川県立保険福祉大学の笹田 哲先生の“発達性協調運動障害児に対する生活動作の指導ポイント〜動きのピラミッド・ツールを用いて〜”の講演を聴く機会を得ました。発達性協調運動障害とは粗大運動としては猫背になりまっすぐたてない、巧緻運動ではスプーンや箸を使い巧く食べられない等四肢を使って上手に順序立て行うことがとても不器用で、巧みに身体を操作できないことにより自己効力感の低下など心理面にも悪影響を及ぼす疾患との事です。笹田先生は不器用を「動きピラミッド」で解析していくことを勧めています。ピラミッドの一番の底は、椅子座位姿勢、足接地、体幹の保持が基本で、その上に鉛筆を持つ、消しゴムで消す、両手動作などの手の動き、その上に黒板をみる、ノートをみる等のみる動き、それらを認知するのがピラミッドの頂点となります。幼稚園、学校での大部分は椅子に座り続ける作業となりますが、座る姿勢がまず大切で、その姿勢があってこそ、黒板をみたり、字を書くことができるとのことです。鉛筆の持ち方、消しゴムによる字の消去、斜めマスによるくせ字対策などについて講演されました。
福井大学子どものこころの発達研究センターの“子ども虐待と脳科学—アタッチメント(愛着)の視点から”友田 明美先生の講演はわかりやすく大変勉強になりました。子どもに対する虐待は大変深刻で、脳科学の面でも解明されてきているとの事です。体罰により脳は「前頭前野の減少」をきたし、言葉の暴力により「聴覚野の増加」をきたし、性的虐待、DVの目撃は「視覚野の減少」をきたし、こうした脳の損傷は「後遺症」となり将来にわたって子どもに影響を与えるとの事でした。
RSV JAPAN Global Experts’Meeting 2017 「 RSウイルス感染症最新の話題」に参加して
2017年6月24日、品川にて「RSV JAPAN Global Experts’Meeting 2017 RSウイルス感染症最新の話題」に参加することができました。
RSウイルス感染症は、冬の呼吸器疾患として入院が必要となる代表的な疾患で小児科医にとっては重要な病気です。Mejias先生の講演会の中でRSに対する抗ウイルス剤が成人では開発され、増悪する前の早い段階での投与によりウイルス数の減少に伴い臨床症状の改善がみられる報告がありました。RSウイルス感染症が軽減されるようでしたら、子ども達にとって夢のような薬だと思います。
第67回日本アレルギー学会学術大会に参加して
2017年6月14日〜6月16日、東京国際フォーラムで群馬大学の土橋邦生先生の会頭により第67回日本アレルギー学会学術大会が開催されました。6月14日の開会式から6月16日の閉会式まで3日間参加しアレルギー学を勉強する機会を得ました。会長講演は、土橋先生が若い時に経験した一症例の原因が不明でそれを解明するためにその後研究生活に入ったとの貴重な話がありました。鶏卵ではアトピー性皮膚炎の児のスキンケアをしっかり行い6ヶ月から鶏卵を少量続けていくと1歳での鶏卵の摂取がコントロールより増加する報告がありました。ただしこれはリスクが伴いますので医師の管理下の推奨です。アトピー性皮膚炎のない児は通常の離乳食に添った鶏卵摂取でよいとの事です。
アレルギーの原因検索で施行される血液検査では、一度に多抗原を検索ができる方法もありますが、これは判定量で定量が必要な場合は、単抗原で検索できるImmuno CAPが良いとのことです。3日間充実した日々で、今後の臨床に活かしたいと思います。
第19回「子どもの心」研修会に参加して
平成29年5月13~14日に東京で第19回「子どもの心」前期研修会が開かれ2日間研修を受けてきました。 国立成育医療研究センターの平岩幹男先生の「子どもたちへのライフスキルトレーニング」の講演の中で、ほめ方と注意する時のアドバイスがありました。うまくいって褒めるときは1秒以内にほめることが大切で、ほめる言葉も、すぐにはでないので、5つくらい用意していると良いとのことでした。1秒以内に対応するときは、ほめる時はすぐに反応する、思い切り感情をこめて、ハイタッチなどの動作的補助も役に立つとのことでした。注意するときは3秒待つとのことです。頭の中で、1,2,3それからはなす、感情の高ぶりをおさえて、場面を子どもに説明させる→説明できたらほめる。その行動を止めるのではなく、次に行動がおきなくなるのが目標となるとのことでした。その後東北大学の瀧靖之先生から「小児の脳発達と生活習慣について」講演を聴くことができました。脳MRIを使い健康小児の脳発達を研究していて、親が子どもをほめる頻度が多いほど情動に関与する大脳の島皮質の体積が正の相関関係で増大し、ほめると言うことが脳の形態に影響を与えていること、睡眠時間と海馬体積の間に正の相関がみられ十分な睡眠が重要であること等が報告されました。
この二日間で学んだことを臨床に活かしたいと思います。
第120回日本小児科学会学術集会に参加して
第120回日本小児科学会学術集会が平成29年4月14日から4月16日と会頭が慶應義塾大学小児科教授、高橋孝雄先生によって東京で開かれました。「小児の予防接種-最近の話題と今後の展望」で小児科学会を代表して新潟大学の齋藤 昭彦先生の講演を聴きました。
2016年10月1日よりB型肝炎ウイルスに対する予防接種が始まり小児科学会からの推奨するスケジュールが変更になったこと、2ヶ月のお誕生日より予防接種を開始し、肺炎球菌、ヒブ、B型肝炎、ロタウイルスワクチンの4つを開始すること、1歳では四種、肺炎球菌、ヒブ、MR、おたふく、水痘ワクチンの予防接種が必要でその組み合わせを考えること、日本脳炎ワクチンは国内で3歳以前の日本脳炎による後遺症を起こした症例がみられ、6ヶ月からの接種を推奨していました。その場合摂取量は0.5mlから0.25mlになるが十分効果が認められるとの事でした。分野別シンポジウム、「インフルエンザ最新情報 基礎から臨床まで」の講演を聞き、新たなワクチン効果判定を行うTest-negative Case-control Designでの報告が有り現在のインフルエンザワクチンの効果は、入院防止効果がある、1−2歳では70%の効果が認められるが、13−15歳には40%前後と効果が低いとの報告がありました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
第17回食物アレルギー研究会に参加して
2017年2月19日(日)第17回食物アレルギー研究会が昭和大学上條講堂で千葉大学小児科教授下条直樹先生の会長にて開催されました。 特別プログラムとして「食物アレルギー診療の今後の展望」が開かれました。
食物経口負荷試験の最新情報では、アナフィラキシーの既往があるリスクの高い症例は少量を目標量とした負荷試験を行い、それが陰性であれば中等量や日常摂取量の負荷試験に進むステップを設け、安全性を重視した負荷試験が述べられました。予防の進歩では、離乳食の開始時期については、大規模介入研究で開始時期を遅らせることはアレルギーの発症リスクを低下させないことが証明されています。食物アレルギーの研究会として医師だけではなく、行政、栄養士、看護師、保育園、幼稚園、学校関係者、アレルギー児を守る母の会など多業種にわたる素晴らしい研究会で一日を食物アレルギーですごし、今後の臨床に活かしていければと思います。
第11回子どもの食育を考えるフォーラム~みんなで考えよう幼児期の肥満~に参加して
2017年1月21日に帝京平成大学沖永記念ホールで第11回子どもの食育を考えるフォーラム~みんなで考えよう幼児期の肥満~、が開催され、年間最初の研究会として今年も参加しました。獨協大学の有坂先生の特別講演「幼児肥満の問題点と対応」から幼児の肥満は高率に思春期肥満に移行することが述べられました。それを予防するには幼児期からの早期の肥満予防指導が早いほど効果が大きいとのことでした。肥満の予防には①高カロリーの食事を避ける、主食、主菜、副菜をそろえ、こどもの好きな物ばかりにしない。②テレビやゲームのスクリーンタイムは2時間以内③毎日60分以上の外遊び、さまざまな運動を行う。④早寝、早起き、充分な睡眠等が有効との事でした。
第3回総合アレルギー講習会~Total Allergistをめざして~に参加して
第3回総合アレルギー講習会~Total Allergistをめざして~
一般社団法人 日本アレルギー学会主催で2016年12月17日~18日に参加しました。講義と実習の二つがあり総合アレルギー診療医を目指す講習会です。実習は吸入指導の東濃中央クリニックの大林浩幸先生の実習を受けることが出来ました。気管支喘息は現在の治療は吸入が大きな役割をなしていますが、うまく吸入するにはデパイスが必要でデパイス毎のうまくいかない部分(ピットホール)を実習しました。実に実践的な実習で日常臨床に多いに役立つ実習となりました。
第53回日本小児アレルギー学会に参加して
第53回日本小児アレルギー学会が平成28年10月8日~9日と会頭、群馬大学小児科教授荒川浩志先生によって群馬県前橋市にて開催されました。食物アレルギーの進歩を肌で感じ、気管支喘息では岡山大学の池田政憲先生の「実臨床における乳幼児喘息への吸入ステロイド薬」の教育講演を聞くことが出来ました。小児喘息の病態の本体は気道の慢性持続性炎症であり、炎症によって1−3歳で気道壁が厚くなり気道の内壁が狭くなりだす(リモデリング)境界領域との話しがありました。これを防ぐことは重要で、早期の吸入ステロイドホルモンの導入が良い結果に結びついた講演がありました。大きくなって肺機能が低下しない治療を常に考えながら適切な治療を選ぶ必要性があると考えられました。
第50回日本アレルギー学会専門医教育セミナーに参加して
2016年8月28日東京にて開催されました。蕁麻疹・血管性浮腫診療の実際、アレルギー性鼻炎・花粉症、成人気管支喘息、小児気管支喘息と関連疾患、アレルギーが関与する眼疾患等のセミナーを受けることが出来ました。成人気管支喘息ではガイドラインを中心に治療に関する説明がありましたが、昔のように、陥没呼吸が著明でヒューヒューするような喘息発作が少なくなったとの説明があり、喘息の初期症状には特に注意する必要性を感じました。
アレルギーが関与する眼疾患では、ソフトコンタクトと点眼の説明がありました。花粉症で目薬を差す場合、コンタクトレンズを外してから点眼するのが一般的です。理由としては、点眼液に使われている防腐剤「ベンザルコニウム(ベンザルコニウム塩化物)」が、ソフトコンタクトレンズに吸着し、目に障害を与える可能性があるとのことです。アレジオン点眼液は、防腐剤を「ベンザルコニウム」から「リン酸水素ナトリウム水和物」及び「ホウ酸」に変更し、ベンザルコニウムを使っていない製剤ですので、コンタクトを外さずに点眼することが可能との事でした。また、PF製剤という、防腐剤フリーの点眼液が発売されています。抗ケトチフェンPF点眼液0.05%「日点」(ザジテンジェネリック)、クモロールPF点眼液2%(インタールジェネリック)、トラメラスPF点眼液0.5%(リザベンジェネリック)があります。これらは「ベンザルコニウム塩化物」を含有していないため添付文書にも「ソフトコンタクトレンズを外して点眼するように」の記載がありません。しかし、メーカーはソフトコンタクトレンズを外して点眼することを推奨しています。防腐剤にアレルギーのある方や、コンタクトレンズがどうしても外せない方にはこのような防腐剤フリータイプも選択肢の一つとしてよいかとの事でした。今後の臨床に活かしたいと思います。
第10回相模原臨床アレルギーセミナーに参加して
第10回相模原臨床アレルギーセミナーが8月5日〜8月7日の3日間、横浜のパシフィコ横浜で開かれました。専門医の80%の内容を含むようにアレルギー専門医のスキルアップを目標としたセミナーです。
1日目は成人臨床アレルギー学、2日目はアレルゲン、アレルギー検査、免疫療法、3日目は小児臨床アレルギー学を中心に、専門分野の先端にいる先生たちの講演を受けることが出来ました。
整理された内容を朝から夕方まで休む暇もなく進められ勉強になりました。
食物アレルギーでは花粉症と果物アレルギーの問題を解決するには、現在までの検査されていた粗抗原ではなく、抗原を「コンポーネント」で解析する必要性があり、それはいくつかの事が新たに明らかとなり疾患を理解するには以前より理解しやすくなっていると感じました。 アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、小児及び成人の気管支喘息などの講義は整理され実践的で不明であった部分がずいぶん解決されアレルギー学の新たな進歩を感じ有意義な3日間を過ごすことが出来ました。
第33回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会に参加して
第33回日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会が2016年7月16日〜7月17日会長、三浦 克志先生(宮城県立こども病院)によって仙台市で開かれました。ベストの小児アレルギー診療を目指す多職種のコラボレーションという学会のキャッチフレーズです。 ハンズオンセミナーといって講演の後実習をするというセミナーが開かれました。東京慈恵会医科大学附属第三病院 小児科 勝沼 俊雄先生のハンズオンセミナー「小児気管支喘息のコントロールに結びつく呼吸機能検査」に参加しました。
呼吸機能としてはスパイログラム、NIOx veroについて講演を受けました。呼吸機能検査は、気管支喘息の診断、治療経過の評価に必要との事です。
スパイログラムの読み方、特に末梢気道の評価について、呼気のNOについても新たな発見もありました。気管支喘息のコントロールは肺機能検査を利用し、肺機能を定期的に調べる必要性があります。
2日間天気も良く、森の都仙台で学会を楽しみました。今後の臨床に活かしたいと思います。
第65回日本アレルギー学会学術大会に参加して
第65回日本アレルギー学会学術大会が2016年6月17・18・19日と東京にて開催されました。
会長は東京女子医科大学内科学第一講座教授の玉置 淳先生です。
乳児湿疹で皮膚を通した経皮感作からの保湿剤によるアトピー性皮膚炎の予防、舌下免疫療法は2年目のシーズンを終えて、1シーズン目中等症以上の花粉症の方は続けると50%から75%の改善度が期待できること、食物アレルギーでは、重症の食物アレルギーは経口少量摂取を一年間続けると、完全除去より摂取量が増えること、モモによるアナフィラキシーを含めた果物アレルギーと花粉症等3日間学会全てに参加することが出来ました。
今後の臨床に活かしたいと思います。
RSウイルス感染症の最新の話題に参加して(RSV Japan Global Experts’ Meeting 2016.)
2016年6月11日(土)東京にて開催されました。
今回が14回目となりほとんど毎年参加してきました。
RSウイルスは呼吸器系のウイルスで、毎年冬のシーズンに大流行し、急患室受診、入院の第1位になる疾患です。 小児、年配の方はインフルエンザに劣らず重症化することがあるので注意が必要な疾患です。
RSウイルス感染症は、大きくなる中でほとんどの子どもたちが罹患する疾患ですが、重症化するリスク因子があり、1歳以下、早産児、低出生体重児、先天性心疾患、ダウン症候群、慢性肺疾患などの基礎疾患があると重症化します。
重症化を予防するために早産児、先天性心疾患、ダウン症候群は、RSウイルス感染症に罹患しないように、予防薬(シナジス)を10月から3月まで投与しほぼ感染しないような非常に有効な治療がなされています。
しかし、RSウイルスに罹患するほとんどは基礎疾患のない子どもたちです。
残念ながら大部分の子どもたちのための予防接種は現在まで開発がうまくいかなかったのですが、「RSワクチン最近の話題」福島県立医科大学、橋本浩一先生の講演で、ワクチンがもう一息の所まできているのが判りました。
一つは妊婦を対象としたRSワクチンで胎盤を介した移行抗体で1歳以下の重症化を防げるという講演、もう一つは小児を対象とした経鼻の生ワクチンの開発ですが二つともうまくいっているようです。
RSワクチンが実用化すれば、夢のような話しです。
第119回日本小児科学会学術集会に参加して
平成28年4月14日・15日札幌で開かれた第119回日本小児科学術集会に参加しました。会頭は札幌医大小児科教授の堤裕幸先生でRSウイルス研究の日本のトップバッターです。
学会は年々変化をしている予防接種の講演会が数多く企画され予防接種の最近のニュースを中心に勉強しました。ヒブワクチンのインフルエンザ桿菌について、肺炎球菌ワクチンの耐性菌の出現について、百日咳ワクチン、ポリオワクチン、ロタワクチン、日本脳炎ワクチン、麻疹・風疹ワクチンの麻疹・風疹について、B型肝炎ウイルスワクチンについて勉強する機会を得ました。肺炎球菌ワクチンの耐性菌の問題、ロタワクチンを施行して73%の減少効果があったこと、日本脳炎は現在でも毎年一人位発生し、そのうち半数が3歳未満でありワクチン接種時期の問題、流行地域の問題、風疹の先天性風疹症候群の発生、B型肝炎ウイルスは遺伝子型Aの増加と平成28年10月より定期接種化がなされ、0歳時が給付の対象で平成28年4月生まれの方は、平成29年3月31日までにワクチンを施行する必要があること。水平感染による若い人たちを中心にB型肝炎ウイルスによる劇症肝炎が発生していることなどが報告されました。予防接種の必要性について新たに認識した2日間となりました。
また高槻病院新生児小児科の発表で「在胎22、23週の生存退院率、合併症発症率に関する計時的検討」は在胎22、23週の生存退院率が82%と素晴らしい成績で新生児医療の進歩を感じました。
第16回食物アレルギー研究会に参加して
2016年2月14日(日)第16回食物アレルギー研究会が昭和大学上條講堂で開催されました。 食物アレルギーに関する全国規模の学会はまだないので、今回参加した研究会が全国規模の一番大きな研究会となりほぼ毎年参加しています。内容的には食物アレルギーの先端の内容が含まれますが、行政、保育園、幼稚園、学校の先生方、栄養士さん、医師、看護師、食物アレルギーを持つ母の会の人たち等が参加する素晴らしい研究会です。食物アレルギーは数年前には学校給食で死亡する事故もあり、安全性が重要だと考えます。給食の安全を確保するために、食事の制限は「原因食物の完全除去する」、「制限無しの提供する」かの二者択一となるのが大原則です。これによって保育園、幼稚園、学校の給食の安全性が保たれるようになっています。また、摂取できない食物を摂取できるように誘導していく経口免疫療法はまだ臨床研究の段階で、一般的な治療としては推奨しないとのことです。
勉強になった1日で今後の臨床に活かしたいと考えます。
第10回子どもの食育を考えるフォーラム〜肥満と痩せ〜に参加して
2016年1月23日(土)第10回子どもの食育を考えるフォーラム〜肥満と痩せ〜が飯田橋レインボービルで開催されました。
子どもの食育は大切で新年最初のこのフォーラムにはほぼ毎年参加してきています。
今年は肥満とやせが主題でした。肥満・やせの判定は、主にbody mass index (BMI)を用います。BMIは「体重(kg)÷身長(m)2」で定義される国際的標準指標で、体脂肪量と密接な相関性を示します。一般的にBMI 25kg/m2以上を肥満、BMI 18.5kg/m2未満をやせと判定します。現在、小児の肥満は肥満に対する対策が浸透しだし減少傾向、逆にやせは増加傾向です。肥満は高血圧、睡眠時無呼吸症候群、2型糖尿病、耐糖障害、脂質異常症、高尿酸血症などに発展しやすく注意が必要です。痩せは痩せ願望の女性が多く、思春期やせ症(神経性食欲不振症)などの対応を迫られているのが現状です。健康を維持する生活習慣病予防の食事の考え方は、日本人の食事摂取基準(2015年版)を活用したりするのも有効ですが、摂取カロリーは糖尿病の食事と同じように80キロカロリー:1単位で計算していくと摂取カロリーが理解しやすいと思いました。1単位80キロカロリーを目で見てわかる簡単な本も出版されていて参考になると思います。
今後の臨床に活かしたいと思います。
日本アレルギー学会主催第2回総合アレルギー講習会に参加して
平成27年12月12日、13日の2日間パシフィコ横浜にて日本アレルギー学会主催第二回総合アレルギー講習会に参加しました。昨年もこの講習会に参加して今回2回目となります。小児科、内科の垣根のない全てのアレルギー疾患を診断・治療できる総合アレルギー診療医を目指す講習会です。この講習会の特徴は講習だけではなく実習が出来るところにあります。実習では、内視鏡を使い鼻腔を喉頭部まで観察する機会を得ました。講習は、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、食物アレルギー等充実した講習を受けることができました。そのなかで、咳喘息のことですが、慢性咳嗽の多くを占めるのは咳喘息のことが多いです。病態としては気管支喘息の初期に近く、気道の炎症からリモデリングもあり、通年性の咳喘息には1~2年の加療が必要なことがわかりました。咳優位型の気管支喘息と考えても良いかと思われ、気道のリモデリングをおこさせないきっちりした診療が必要と考えました。今後の臨床に活かしたいと思います。
第40回東日本小児科学会に参加して
1年に1回東日本で開催される大切な学会です。今年は11月23日東京医大川島尚志先生の主催で新宿にて開かれました。①小児の頭痛②性分化の仕組み③ワクチンの筋注と皮下接種④小児科医の遭遇する代謝性疾患⑤小児の難治性中耳炎の治療~小児滲出性中耳炎ガイドライン2015の解説を含めて~⑥ミトコンドリア病⑦食物アレルギー⑧遺伝子解析などのトップランナーたちの講演を聴きました。今回学会でも中耳炎を取り上げていますが、小児は解剖学的な理由から急性中耳炎、滲出性中耳炎に非常になりやすいです。急性中耳炎は痛みがあり、乳児幼児期は不機嫌、手を耳にやるなどの症状で気がつき、鼓膜も発赤があり診断も比較的容易です。それに対し滲出性中耳炎は痛みのない中耳炎で鼓膜の発赤はなく、聴力低下をきたし70%は自然になおりますが、10~20%が慢性化します。私の外来では12,000人の受診者の350人前後を滲出性中耳炎と診断しています。この診断は鼓膜の所見をとらないと診断できず、乳児、幼児の診察の機会の多い小児科医が診察時に鼓膜の所見をとり診断していく必要があると考えます。それにより子どもたちの生活の質が上がるからです。
第52回日本小児アレルギー学会に参加して
平成27年11月21日、22日に第52回日本小児アレルギー学会が奈良市で開かれ2日間参加してきました。天気も良く本学会長の天理よろず相談所病院小児科部長、南部先生の大会運営も新たなワーキングショップなど企画し素晴らしいものがありました。気管支喘息では小児気管支喘息治療・管理ガイドラインには明確となっていない吸入ステロイドホルモン+抗アレルギー薬の減量の仕方について論戦が行われました。食物アレルギーは日本のトップを走る4病院から食物負荷試験の食物の負荷量、それを参考にした重症度の新しい提示がありました。気管支喘息、アトピー性皮膚炎の治療はほぼ煮詰まっていますが、食物アレルギーはこれからの診断・治療の発展が期待されます。
今後の臨床におおいに参考となりました。
第15回思春期の臨床講習会に参加して
11月15日東京の全国町村会館にて第15回思春期の臨床講習会に1日参加してきました。 まず、小児科医会会長より思春期の出来事は乳幼児期、学童期に起因しその時期の子育てが大切との話しがありました。 ①「性別違和感を持つ子ども」 ②「子どもの不安症」 ③「少年非行とネット社会〜現状と課題」 ④「子どもの気分障害」 ⑤「精神科救急外来を受診する子どもたち」等5つのパートより成り立っています。
①「性別違和感を持つ子ども」では、心はかえられないということがキーワードとのことです。
②「子どもの不安症」では色々な場面での不安の説明と治療としての環境調整について話しがありました。
③「少年非行とネット社会〜現状と課題」では以前みられた窃盗や暴行の非行は減少し電子媒体を使った知能犯的な非行が増加していることと、スマホは両親と児童でルールを作って使用することが必要とのことでした。
⑤「精神科救急外来を受診する子どもたち」では過量服薬の減少とその特徴、暴力を示す患者の特徴、救急外来からみた子どもたちの対応に関する話しがありました。
今後の臨床に活かしていきたいと思います。
第47回日本小児感染症学会総会・学術集会に参加して
平成27年10月31日福島市で日本小児感染症学会が開かれ参加してきました。
 エンテロウイルスD68:マスコミで現在騒がれている「エンテロウイルスD68:多発する急性弛緩性麻痺と重症呼吸障害の原因か?」緊急フォーラムに参加し、直接担当の先生達の講演を聴く機会を得ました。3人の先生達の話しがありましたが、2014年エンテロウイルスD68(EVD68)は、米国を中心に、呼吸器感染症や急性弛緩性麻痺の原因として報告され国内発生に注意していたとのことです。平成27年9月上旬に喘息様下気道症状を呈する患者が東京で多発し、病原体検索がなされ5例中4例からエンテロウイルスD68が検出されたとのことです。症状はほとんどが感冒症状から呼気性の呼吸障害が出現し、感冒症状から1週間後に弛緩性の麻痺が出現してくるとのことです。脊髄のMRIでは脊髄の前角が炎症を起こしていて、小児麻痺との鑑別が必要との事です。重症の呼吸障害の場合気管内挿管となり呼吸障害も弛緩性麻痺も治療抵抗性で後遺症が残りやすい様です。疫学的にエンテロウイルスD68が疑いがあるとのことですが、原因はまだ特定されていません。今後の解明が急がれます。エンテロウイルスD68だとすると夏風邪ウイルスですので夏から秋が流行時期と考えられますので、徐々に収まっていく公算が大きいと思われます。
ロタウイルス予防接種:ロタウイルスは多彩な症状をきたすウイルスですが、予防接種(ロタリックス、ロタテック)の予防効果の発表が三都市、三人の先生よりありました。神戸市、新発田市、札幌市よりロタワクチン導入後摂取率が50%を越えると予防効果が得られること、そして60%前後のロタウイルス胃腸炎の抑制効果が報告されました。効果が証明されているので、高価ですがお子さんのために接種することをお勧めします。
インフルエンザウイルス:インフルエンザウイルス感染症は自然に治癒に向かう病気ですが、抗インフルエンザ薬を投与することにより早く解熱が得られ、ウイルスの排泄も早く消失し、家族内の感染が抑えられる報告がありました。
今後の臨床に活かしていきたいと思います。
第30回タッチケア指導者認定講習会に参加して
平成27年10月11日~12日と2日間タッチケア指導者認定講習会を受け指導者資格をとることができました。
すばらしい二日間だったと思います。タッチケアとは、赤ちゃんと親の心と体がふれあうことにより、親子のきずなを深めることの大切さを理解するコンセプトです。
具体的には、赤ちゃんと親が、見つめ合い、語りかけながら赤ちゃんの素肌に、しっかりふれる、なでる、少し圧をかけながらマッサージする、手足を曲げ伸ばしするなどの手技です。(タッチケア協会より)
タッチケアすることにより、母と子の愛着形成をうながし、赤ちゃんの発達を促進し、同時にお母さんの発達もうながします。
タッチで親子があたたかいコミュニケーションをとりながら「親のきずな」を深めていくお手伝いをしていくものです。
第40回静岡県小児保健学会、特別講演「食物アレルギー」に参加して
10月10日静岡県小児保健学会の特別講演で静岡県立こども病院免疫アレルギー科木村光明先生の「食物アレルギー」の講演を聴くことが出来ました。
食物アレルギーとは、その機序、年齢分布、鶏卵アレルギー、牛乳アレルギー、魚アレルギー、そばとピーナッツアレルギー、症状、診断、治療などの話しがありました。
鶏卵アレルギーがあっても鶏肉は食べれるのですが、その理由は鶏卵は卵管の膨大部にて作られるため鶏肉の中には鶏卵が含まれず食べてもまず大丈夫なこと、同様に牛乳と牛肉についてはミルクは牛の乳腺部にて作られ牛肉の部分にはないことなどから、牛乳アレルギーがあっても、牛肉は食べれることなどは楽しく話しを聞くことができました。
木村先生とは静岡小児喘息研究会の世話人で長らく一緒に仕事が出来感謝しています。
第3回「子どもの心」研修会(導入編)に参加して
平成27年9月27日 東京で1日「子どもの心」研修会に参加しました。
「ことばを育てる~生活と遊びの中で~」ではことばの発達の遅れている児には、よく言われていることばかけだけでは発達は得られず、空間的、時間的環境つくりと3つの要素(経験、からだのうごき、人と人とのかかわり)が必要で、遊びとの生活の中でことばを育てる必要があるとのことでした。空間的、時間的環境つくりは参考になりました。
その他、チックと習癖、脅迫関連症について、不登校・引きこもりの見立てと介入、発達障害とペアレント・トレーニング、子どもの認知・行動の発達~正常と異常のとらえ方の4つのテーマの講演がありました。
第1回中部地区舌下免疫療法講演会に参加して
平成27年9月17日、静岡市で第1回中部地区舌下免疫療法講演会が開かれました。 舌下免疫療法を保険適応以前より開発してきたゆたクリニック院長 湯田厚司先生の「スギ花粉症舌下免疫療法のポイント(初年度225例導入における私のレシピ)」の講演会です。
舌下免疫療法は今まで注射で行ってきた痛みのある治療からスギ花粉の成分を舌の下の粘膜から吸収させる痛みのない治療となり自宅で行うことが可能となりました。いままでの薬物療法とは異なる新しい免疫療法です。 この治療法の成績は治療した2割の方が薬物療法が必要なくなり、7割から8割の方に効果があるとのことです。
治療の対象者はスギ花粉症で困っているすべての方とおっしゃっていました。治療開始時期は、花粉飛散期は治療が出来ないため東海地区は6月から11月までが治療開始時期となります。
講演会では、注射による皮下免疫療法と舌下免疫療法の違い、治療の適用、注意点、副作用など多くの知識を得ることができました。 今後の臨床に活かしたいと思います。
第48回日本アレルギー学会専門医教育セミナーに参加して
平成27年8月30日東京で専門医教育セミナーに参加してきました。 7つのセミナー(①~⑦)より成り立っています。
①「アレルギー疾患の検査法と治療総論」では成人気管支喘息の気道アレルギーの原因抗原スクリーニングパネルなどが参考になりました。
②「関節リウマチ治療の進歩と現状」では関節リウマチは関節痛から始まる疾患ですが、新分類基準により早期診断早期治療が可能となり、免疫抑制剤、生物学的製剤の早期の投与により関節の機能障害を残さないで治療できる時代となりました。早期の診断が重要で早期の医療機関の受診を勧めます。
③「アレルギー性鼻炎・花粉症」では重症度に応じた花粉症に対する治療法の選択、免疫療法では皮下免疫療法、舌下免疫療法の話しがありました。舌下免疫療法は自宅でやるので続けていけるかが大切です。
④「成人気管支喘息」では発作の誘発因子、発作増悪の危険因子、新しい喘息治療ステップでは治療スッテップ3,4にLAMA(長時間作用性抗コリン薬)が加わること。LAMAは気管支拡張効果が有り、喘息と喫煙に関係の深いCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の両者に効果が期待できます。
⑤「小児気管支喘息と関連疾患」富山大学の安達先生が喘息の重症度とコントロール状態をわかりやすく図にて説明してくれました。
⑥「アレルギーが関与する眼疾患」はアレルギー性結膜炎(季節性と通年性)、アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎の診断、治療について説明を受けました。ステロイドホルモンの点眼が必要な症例は、眼科へ紹介が必要との旨でした。
⑦「皮膚アレルギー疾患」では薬疹の見方、重症薬疹である多型紅斑型薬疹を来すスティーブンス・ジョンソン症候群の初期診断が重要だと認識しました。
この機会で勉強したことは、今後の臨床に役立てたいと思います。
第10回MostGraph臨床研究会に参加して
平成27年8月8日、当院の宝物である、安静時呼吸で呼吸機能を測定できるモストグラフの臨床研究会に参加しました。
この研究会は東京と地方都市で年2回開催される研究会です。一般演題12と特別講演よりなりたっていました。
モストグラフは気管支喘息の診断、治療、薬の効果判定などの補助に有用なことが示されました。喘息の投薬の有無は、スパイログラム、呼気中のNO、モストグラフの三つの組み合わせで客観的なデータを参考にして決めるのがベストと考えます。
その他、サーモプラステイー施行患者、先天性気管狭窄症、COPDにおけるモストグラフとCTとの関係、麻酔の前後の関係、基礎研究等の発表がありました。
特別講演は、東北大学大学院医学系研究科産業医学分野 准教授の黒澤一先生より「喘息ガイドラインにおけるオシレーション法~モストグラフの今後~」の講演がありました。モストグラフは非常に有用であるが、ガイドラインでは記載が少なく今後有効性を研究会として訴えていくこととなりました。
今後の日常診療に有効な研究会となりました。
経皮感作
食物アレルギーは、いままでは腸管から種々の食物が吸収されアレルギーを引き起こしてくると考えられていました。しかし、最近、皮膚の弱いところから食物抗原が体内に入り込みアレルギーを引き起こす経路が発見されました。皮膚を通してアレルギーを獲得するのを経皮感作といいます。
この経皮感作を予防するために注目されているのは、赤ちゃんの時期のスキンケアです。抗原の侵入を抑えられる可能性があり、保湿剤を使ったスキンケアの有効性が報告されています。完璧にその後のアレルギーを抑えることはなさそうですが、現時点では赤ちゃんのスキンケアは経皮感作を予防する有効な手段と思われます。
舌下免疫療法
平成26年10月からスギ花粉舌下液が市販されスギ花粉症に対する舌下免疫療法が開始されました。薬物投与による対症療法とは違い、現在のところこの免疫療法のみがアレルギー性鼻炎の自然経過を改善することができる治療です。医師の指導のもと自宅で投与が可能の治療です。
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