瀬川小児科アレルギー科医院/三島市寿町の小児科・アレルギー科

〒411-0039 静岡県三島市寿町7-31

055-975-1087

第68回日本アレルギー学会学術大会に参加して

令和1年6月14日~6月16日、東京国際フォーラムにて昭和大学医学部内科学講座呼吸器・アレルギー内科学教授の相良博典先生の会頭により第68回日本アレルギー学会学術大会が開催されました。楽しみにしていた学会です。3日間朝から夕方まで食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎を中心に特別講演、シンポジウム、教育講演等に参加することができました。
食物アレルギーは小児も成人も増加してきているとのことです。料理人の手から経皮感作による食物アレルギーの出現、アレルギーに対応した離乳食のすすめ方、経口負荷試験をどのようにするか等の模索がまだまだ続いています。
教育講演の京都大学の江川形平先生の皮膚のかゆみのメカニズムには学問の進歩に驚きました。ヒスタミン以外のかゆみのメカニズムは神経ペプチド、オピオイド、サイトカインがさまざまの場で登場しそのメカニズムを知ることが治療に必要とのことでした。サイトカインの抗IL17抗体の投与でかゆみが減少する疾患もあるとのことです。メカニズムに基づいた治療が始まりつつあります。
昨年同様学会3日間は臨床を解明する場面と多く遭遇し、今後の臨床に活かしたいと思います。