瀬川小児科アレルギー科医院/三島市寿町の小児科・アレルギー科

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第10回子どもの食育を考えるフォーラム〜肥満と痩せ〜に参加して

2016年1月23日(土)第10回子どもの食育を考えるフォーラム〜肥満と痩せ〜が飯田橋レインボービルで開催されました。
子どもの食育は大切で新年最初のこのフォーラムにはほぼ毎年参加してきています。
今年は肥満と痩せが主題でした。肥満・痩せの判定は、主にbody mass index(BMI)を用います。BMIは「体重(kg)÷身長(m)2」で定義される国際的標準指標で、体脂肪量と密接な相関性を示します。一般的にBMI 25kg/m2以上を肥満、BMI 18.5kg/m2未満を痩せと判定します。現在、小児の肥満は肥満に対する対策が浸透しだし減少傾向、逆に痩せは増加傾向です。肥満は高血圧、睡眠時無呼吸症候群、2型糖尿病、耐糖障害、脂質異常症、高尿酸血症などに発展しやすく注意が必要です。痩せは痩せ願望の女性が多く、思春期やせ症(神経性食欲不振症)などの対応を迫られているのが現状です。健康を維持する生活習慣病予防の食事の考え方は、日本人の食事摂取基準(2015年版)を活用したりするのも有効ですが、摂取カロリーは糖尿病の食事と同じように80キロカロリー:1単位で計算していくと摂取カロリーが理解しやすいと思いました。1単位80キロカロリーを目で見てわかる簡単な本も出版されていて参考になると思います。
今後の臨床に活かしたいと思います。