瀬川小児科アレルギー科医院/三島市寿町の小児科・アレルギー科

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第119回日本小児科学会学術集会に参加して

平成28年5月13日(金)~15日(日)札幌で開かれた第119回日本小児科学会学術集会に参加しました。会頭は札幌医科大学小児科教授の堤裕幸先生でRSウイルス研究の方です。
学会は年々変化をしている予防接種の講演会が数多く企画され予防接種の最近のニュースを中心に勉強しました。ヒブワクチンのインフルエンザ桿菌について、肺炎球菌ワクチンの耐性菌の出現について、百日咳ワクチン、ポリオワクチン、ロタワクチン、日本脳炎ワクチン、麻疹・風疹ワクチンの麻疹・風疹について、B型肝炎ウイルスワクチンについて勉強する機会を得ました。肺炎球菌ワクチンの耐性菌の問題、ロタワクチンを施行して73%の減少作用があったこと、日本脳炎は現在でも毎年一人位発生し、そのうち半数が3歳未満でありワクチン接種時期の問題、流行地域の問題、風疹の先天性風疹症候群の発生、B型肝炎ウイルスは遺伝子型Aの増加と平成28年10月より定期接種化がなされ、0歳時が給付の対象で平成28年4月生まれの方は、平成29年3月31日までにワクチンを施行する必要があること。水平感染による若い人たちを中心にB型肝炎ウイルスによる劇症肝炎が発生していることなどが報告されました。予防接種の必要性について新たに認識した2日間となりました。
また高槻病院新生児小児科の発表で「在胎22、23週の生存退院率、合併症発症率に関する計時的検討」は在胎22、23週の生存退院率が82%と素晴らしい成績で新生児医療の進歩を感じました。