瀬川小児科アレルギー科医院/三島市寿町の小児科・アレルギー科

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第72回日本アレルギー学会学術大会 ~変化を受容し、未来の常識を創出する~に参加して
第72回日本アレルギー学会学術大会~変化を受容し、未来の常識を創出する~が2022年10月20日(金)~22日(日)、【オンデマンド配信期間】2022年11月1日(火曜日)~11月30日(水曜日)、が国際フォーラムにて東京女子医科大学内科学講座呼吸器内科学分野主任教授 多賀谷 悦子先生にて開かれました。
昨年に続き、秋晴れの元、開会式から閉会式まで3日間楽しく参加することができました。

福家 辰樹先生の(国立成育医療研究センターアレルギーセンター総合アレルギー科)教育講演ではアトピー性皮膚炎の発症予防と早期介入どこまで検討されているのか~の中で、洗剤による皮膚の上皮細胞の影響について話がありました。急性期の影響については安全性が証明されていますが、慢性期の上皮細胞に対する影響があり、アトピー性皮膚炎の発症にリスクがあることを述べられました。 
食物アレルギーの食事療法による発症予防では、ハイリスク乳児では、家庭内でよく消費する食物の完全除去はかえって食物アレルギーの発症リスクとなることが知られており、原因食物となりやすい食物においても摂取開始を遅らせることは推奨されていない。プロバイオテイクスの発症予防効果は限定的で、バランス良く多種類の食事をすることが、大切と考えられます。
気管支喘息における気道分泌 その基礎と臨床の教育講演では近藤 光子(東京女子医科大学内科学講座呼吸器内科学分野)先生の話しで、気管支喘息の気道分泌には、IL13が大きな役割をしていて、IL13は気道分泌では気道狭窄や気道閉塞をもたらし、患者のQOLを著しく低下させて、杯細胞の上皮化成をを促し、分泌物を増加させる話がありました。その中でびっくりしたのは、上皮細胞の上に異物があると、線毛細胞の動きが妨げら除去すると動きが正常化するのを動画でみることができこの時学会に参加して良かったとつくづく思いました。
非常に勉強になった、3日間となりました。今後の臨床に活かしたいと思います。